インドには平均という概念はない

日本でヒンディー語を習っていた先生に言われた。

インドの貧困層は、それこそ職に付けず、一日数ルピーで生活してる人もいる。
インドの富裕層は、日本の金持ちなんか比較にならないくらい金持ち。

うちの職場だって、月給1万ルピー(2万円)もらっている人はいいほうじゃないかと。ドライバーさんや事務職のスタッフでもこのくらいなので、清掃スタッフや警備員なんかはもっと少ないのではないかと。いちどその辺調べてみたい。

結局こういう人たちは、これでも中間層なわけで。
しかしこの中間層も非常に幅が広い。

したがって、平均を取ったところでその平均の値の人がどれだけいるかというと、実際にその層の人はほとんどいなかったり。

この考え方は、インドの平均寿命にも当てはまる。
すごい早く死ぬか、すごい長生きするか。したがって、平均寿命で死ぬ人が一番少ない。

そこでふと思ったんだけど、結局物価上昇が激しくなれば、その分貧困層や中間層の下の方のひとまで、日々生きていくのが困難になる。
他方、物価上昇が抑えられれば、その分富裕層が得をする。つまり人間一人が生きていくうえでの最低限の生活コストなんて知れてるわけで、その分収入の多い富裕層が相対的に得をする、つまり余剰に回せる金が増える。

結局貧富の差というものは、黙って何もしなければどんどん広がっていくものなんだな。


ホテルに宿泊しても、結局15-20%近くは税金やらなんやらで持ってかれる。
そんな国です。