Azumino 2 days 2009 その3(CP8〜ゴールまで)

舗装路に出たところでスタッフの方がいた。先に行っていた1チームが低体温になりかけてリタイア。彼ら大学生のチームと言うことで、驚いた。アドベンチャーはなんだかんだで金がかかるスポーツだし、器材そろえたりするのも大変だけど、彼らは名古屋の大学のワンゲルサークルのメンバーらしく、今回が初のアドベンチャーだったうとか。それは相当過酷だろ、とか思いつつ、ここまでたどりついただけでもかなり凄い。

ここでいったん全身を着替え、食料もとにかくかっ込む。食べれるときに一気に突っ込んでおく。一息ついたところで出発。


CP8、CP9は今回のメインである笹尾根の下りにいたる手前にあるポイントで、尾根の登り途中とピークに合った。共に見つけるのに苦戦するが、なんとかうろうろとしながら見つける。この辺りでも、円の中心ばかり探してたので、無駄に見つからないと思って焦る。

CP9をとてからは、胸元近くある笹薮の中をひたすら降りていく、今回のメインセクション。ここの斜面はただでさえ急なので、それに笹薮が加わっていることで、いったん降りると元に戻ることはほぼ困難。なので、最初に降り始めるルートを間違えるとおわってしまう。

この時点で下のほうに明かりも見え、ルート選択は恐らく間違えてはいなかった。しかし、CP10が全然見つからない。というか、おそらくそこまで長時間網羅的にも探せてなかったかもしれない。既に時間は深夜2時近くだし、思考能力も低下。おまけに円の中心付近ばかり捜してた。まあ、自分の精神力の弱さと言うか経験の無さ、この辺りが深夜の笹薮というきびしめな環境と相乗効果で露呈してしまい、結果的にはあきらめてしまった。こういうときこそ冷静なって、落ち着いて現在地を確認したり、進むべき方向を能動的に論理的に導き出せるようにならないとだめだな、と今になっては思う。

結局、あきらめてしまい、とにかく下ることに。この時点で現在位置確認もしなくなり、とにかく突っ込む。南に向かえば降りられるといいながら、若干西寄りに進んでしまい、しかし気付いたときには猛遅く、隣の深い沢にドンドン引き込まれていく、沢まで降りてしまって、そこを下って出ようということになり、とにかく進む。
夜が明けてきた。

空がうっすらと明るくなるにつれ周囲の地形が見えてくる、ちょうど薮を抜けて、大きな沢に降りかかった頃には周囲は明るくなっていて、その沢の圧倒的なでかさ、深さに少し癒され、感動しつつ、しかしもう疲れはピークなので特に何かしゃべるわけでもなく、淡々と降りていく。

この区間でCP10-15をすべてすっ飛ばし、舗装路へ降りる。この時点で朝の7時くらいか。

ここからMTBをおいた場所まで、この区間の移動がつらかった舗装路をひたすら歩いて前に進む。
さすがに途中、気を失いそうになったので、20分くらい路上で眠る。

そして、また歩いて進む。

MTB置き場に着いたのが9:00頃。レースのタイムリミットが11:00だったので、もう辞めてゴールに向かおうと思っていたが、まだトップチームもゴールしてないと言われ、それなら取れる範囲でCP取って、それからゴールに間に合うように戻ろう、ということに。まあ、どうせ山道を登って戻る途中にCPがあるので、大きな時間差にはならないしということで。

山道はつじっこさんを牽引しつつ、会長と手分けしてポイントを取っていく。
CP16、17、18、20、21を取って、10:50頃ゴール。いずれも難しいポイントではなかったけど、どうにも時間が足りず、19と22は取れなかった。


食料は、直前まで相当量食べまくっていたこともあり減らしてしまった。いつも、念には念を入れすぎて持って行き過ぎてしうまうということもあり、今回は実験的に減らしてみた。
ゴール直前に若干パワー切れを起こしそうになり、つじっこさんのベーグルとかもらってしまったが、完走としては思いのほかもったと思う。あと、ハイドレーションの水以外に、「ポッカレモン」を現役で水筒に入れてもって行ったのがよかった。前回の里アドでグレープフルーツジュースにやられたが、今回のポッカレモンは口の中すっきりするし、補給的にもよかった。今後もつかえそうなサブ・ドリンクにようやく出あえた。


・梅おにぎり 1つ
・大福    1つ
・ミックスナッツ 1/2袋
・レーズン    1袋
・去年ARJSでもらったパワーバー   2本
・一昨年の東京マラソン会場で買ったアミノバイタル  10袋くらい
・サラミ  10個くらい
・塩飴   20個くらい
・ハイドエーション 水2L(途中で沢の水を補給)
・水筒  ポッカレモン



全体的な感想として、このAZUMINOは他のアドベンチャーレースと比べてもかなり異色というか、ちょっと違う種目だったと思う。それだけコアなファンが集まるイベントでもあると思うし、単純にアドベンチャーレースにおける地図読み、という点だけを上げたらはるかに難易度が高く、またそれを夜間ノンストップの環境でこなすという部分も他には無い部分で、大変面白かった。
ここ3年弱の間で、色々なアドベンチャーレースに出てきたが、今回また新たな世界を知れたのは本当によかった。結果は散々だったけど、これが今の自分の実力ということでわかったし、また次回につなげて行きたいです。