第16回日本山岳耐久レース その2 (浅間峠〜月夜見山駐車場)

今回は浅間峠を冷静に通過点として走り去る。実際、71.5キロ中の22.66キロなわけで、まだ1/3も走っていない。この時点で昨年よりも30分遅れていて辺りも暗いが、いけるところまで進もうと走り続ける。途中トイレで一瞬立ち止まるが、それ以外は走り続け、上り続ける。登りの途中でヘッドライトとハンドライトを取り出し準備する。あわせてアミノバイタルも補給。


今回、最終的に消費した飲食は以下の通り。

・水2L+1.5L(第2関門補給)
・スポーツドリンク 1L+0.5L(御嶽神社補給)
・パワージェル 3個
アミノバイタルプロ(粉末) 2個
・バームクーヘン 2個
・おにぎり 2個
・飴 2個

結局これしか摂取しなかった。それが問題だったのかもしれないが、そうでなくても、カロリーメイトやクッキーなど、とにかく重りになるものを携帯しすぎた。結局1/4も消費していない。これでは重りを担いで71.5kmの山道を行ったのと同じなわけで。
自分の慎重すぎる性格のせいか、無駄なことが多すぎたのは、今回の反省の一つ。御嶽神社でも、絶対に要らないはずなのに、ハイドレーション満タン水補給(2L)、ペットボトル2本満タン水補給+スポーツドリンクの粉末を入れる(1L)、をやってしまう。無駄だったー。

あと、今後はレース以外のランニングのときとかに、様々な食糧補給を試しつつ、自分にあった補給食料とその量をきちんと把握する重要性を感じた。というのも、今回三頭山手前にして、気持ち悪くなってしまった。
気持ちが悪くなる、というのは最悪で、全くパワーが出ない。
気持ちが悪くなった理由は何か、考えるのが疲れるし、気に障る。おまけに自分の持っているあらゆる補給材料がその原因の可能性を持ってしまい、ますます気持ち悪くなるのではないかと思い、怖くて補給ができない。補給をしないとますますパワーが落ちていく。登れない。つらい。結局止まって座り込んでしまう。
自分にとってこの三頭山手前ののぼりは鬼門で、2年連続やられた。ただ、今年は前回の三頭山のときよりは多少ましだったかもしれない(→)。気持ち悪くなったときの対策方法の結論としては、「じっと過ぎ去るのを待つ」ということのようだった。何も飲まず食わず、何事も無かったかのように歩みは止めず、進みながら、ときがすぎるのを待つ。里アドの説きも結局時間が解決してくれた(と思ってる)し、と。

結局、三頭山山頂に着いたのが20:00。
この時点でトップは第三関門を通過してるし。ありえない速さ。
前回のジンクスもこめて、15分寝てみる。ベンチが空いてないので、ウィンブレ着えて地面に寝る。星空がきれい。目を閉じてじっとする。10分がたち、寒さに耐えられず起き、とにかく何かを食べなければと思い、バームクーヘンに手を出す。これが今回の大ヒット。やわらかくて甘いので食べやすく、たべている最中は気付かなかったが、即エネルギーに変わってくれ、体に効いてくれた。あと、毎度の梅おにぎりもいい。

下りは慎重に降りつつ、飛ばし始める。その後も月夜見山で待つ応援団を想像しながら(ここまで応援がありがたいものだとは!!)、とにかく前へ進む。徐々に調子が戻り始める。


舗装路に出たときの感覚は、いい。
ふー、と一息吐き出して、前へ進む。

(続く)