[自然] 第16回日本山岳耐久レース その3 (月夜見山駐車場〜御嶽神社)

第2関門の月夜見駐車場に到着したのは21:18:09。目標としていた20時からは程遠く。多くのアドベンチャーレーサーは既に通過。

この第2関門ではスミさん、マドカさんらの応援団が待ち受けていた。とにかく気持ち悪くなりながらも何とかここまでたどり着き、また知っている顔を見て声をかけられ、なんだか心が和む。


1.5Lの補給は全て水で補給しつつ、スミさんらと小話をしながら、補給をしなければとおにぎりを取り出す。普通に座って休憩しながら食べようかな、と思ってたらリカさんより「補給は歩きながらねー」と何気なくさらりと。えっ!?とか一瞬思いながらも、朦朧としつつ、そうですよねー、いってきまーす、とかいいながら、結局腰をおろすこともできずに、第2関門を出発。長い間後ろから応援団の声援を頂き、ちょっと進んで、とまって休もうか、という思いも吹き飛ぶ。というか、見通しが良すぎて、なかなか応援団からの視界からも消えない。


しばらくくだりが続き、結局おにぎりはポケットに入れて下る。


小河内峠辺りを過ぎ、御前山への登りが始まる。


これ、昨年も思った気がするのだが、この御前山ののぼりと言うのが、意表を疲れるくらいきつい。登りが全然終わらない。高度計を見ながら進んではいるのだが、ここの区間が本当に長く感じた。惣岳山が頂上と勘違いし、どっと疲れが出てここでちょっと止まってしまう。「もーよろしーわー」と叫んで地面に崩れ落ちる人。そっと後ろに来て座り込む人。みんな疲れきってる。

あとちょっとで御前山、と思い直し、再び上り始める。徐々に見覚えのある景色に。

22:32、御前山頂上到着。

一瞬止まるがすぐに先へ、あとは大ダワまで一気に駆け下りるのみ。結構急な斜面や、木段がたくさんあって走りにくい箇所が多かった。斜面が崩れてしまってるところもあり、注意しないと一気にすべりおちてしまいそう。とにかく一気に駆け下りる。

23:13、大ダワに到着。

10分寝る。昨年のことを思い出し、いろいろとメンタル面を整える。これから先の区間が意外と短かったと感じた去年のこと、大岳山頂上で見た星空、登りは意外と短いという感覚、そういった実際に感じたプラスのメンタルを思い出し、自分のものにしていく。

10分後、気持ちが整う。軽く何かを食べ、深呼吸をして暗闇の中へ。
ここまで来ると前後の人も少ない。走る人もぐっと減り、後ろから走っていくと、止まって道を譲ってくれるひとも。

走りなれたルートを走り、大岳山への登りへ。ここは自分がどの辺にいるのかが分かるくらいになっていた。この岩を越えたら右に曲がって頂上だ、という具合に。

0:12、大岳山頂上に到着。

頂上は真っ暗。スタッフも既にテントの中へ。
各選手のヘッドライトが光っているのみ。

休憩もそこそこで一気に御嶽への下りへ。ここから都心の夜景が見え始める。この時間にこの場所にまで来ないと見ることができない景色。あまりの美しさに一瞬全てが止まる、がすぐに次のステップへ意識はシフト。ひたすら下り、そしてゆるいのぼりも越えていく。この辺りになってくると、もう先は見えてきた。


御岳山(58キロ地点)には0:55:29に到着。この時点で476位。
月夜見から100人近く抜いたらしい。


普通に通過していく・・・(続く)