里山アドベンチャー2008 その5(キャニオニング→MTB)


二日目は4:10起床。4:50にリネン袋に荷物をまとめ、5:00にスタート地点へ。5:15にまだ暗い中、ヘッドランプをつけてスタート。
ひたすらガレ場を駆け下りていく。
最初のセクションはキャニオニング。ウェットを着たまま、一気にガレ場を駆け下りる。最初は、朝早く濡れたウェットを着て寒いかと思いきや、走っているとどんどん暑くなる。リュックの中の防水袋に荷物を入れて、ひたすら走る。
最初、沢をひたすら降りていくのかと思ったが、ずーっと下まで駆け下りていき、CP10に到着。5:49。
ここから沢に入ってキャニオニング。SALOMONのテープでマークがついた沢沿いを進み、

今回は懸垂下降の際のハーネスのセッティングやらは全てすべてスタッフの方がやってくれるので楽だった。あらかじめは体に身につけたハーネス類(ずっとこれらも身につけて駆け下りていた)に紐を結び、滝を降りていく。最後の飛び込みもたいした高さではなく、ドボンと滝つぼに飛び込み(朝6時過ぎ)、泳いで陸に上がり、走る。

CP11は昨日のCP2で、6:04に到着。ここでMTBにトランジッション。この時点で3位のチームとの差を詰める。同時に、後続の5位のチームも迫っている。

MTBセクションのタケプーさんの地図読みは凄まじかった。結局一度も止まらずに、舗装路から林道、トレイルへ。そしてまた舗装路へ出て、また林道へ。それぞれの分岐で止まることなくとにかく進み続ける。自分なんかは、いまどこにいるのかを把握するだけでも精一杯。トランジッションのちょっとした時間とかに地図を読み込んで記憶してるんだと思う。かつ、マップ台をきちんと使いこなし、走りながら常に現在地を確認。これは経験と言うか、自分なりの習慣をつけて身につけなければいけない最低限の能力だなと、今回のレースで本当に実感した。でないと、同じチームでやっていても全く貢献できないし。

長い舗装路を向けて急に左に入り林道を行く。そこでCP12。そのままひたすら進み、舗装路へ出てまた急に脇のトレイルへ入って、CP13。後ろは振りかえらず、ひたすら前を向き進んでいく。後ろのチームはMTBがめちゃくちゃ速いことも知っていたので、いつ追いつかれるか、そのドキドキ感の中で、前を向き続け、進み続ける。川を渡って舗装路へもどり、高速道路上のCP14へ。ここから舗装路の長い登り。


この登りがダメだった。

本当に登りが何故こんなに弱くなってしまったのか。結局は練習不足だと思うけど、本当に悲しいくらい遅い。チームのメンバーにも心配される。最悪な登り。呼吸と言うよりも体が動かない。馬力が感じられない。圧倒的な練習不足か。ここできちんとパワーを出せて初めてこのチームにいる存在意義が多少なりとも見出せるのに、それができなくては全くもっている意味がなく。悔しい区間だった。トレッキングにしても、バイクにしても、登りがダメすぎた。根性というか気合と言うか、まあ体力もだけど、全てが足りなかった。迷惑をかけるというのが一番最悪なわけで。



補給をしつつ何とか持ち直しかけたらCP15に到着。7:32:54。この時点で順位を一つ上げて3位。まだ東龍門には抜かれてない。ここから担ぎ区間。CP16まで登り、降りていく途中ですれ違う。ヤバイ、もう抜かれる、という恐怖感に迫られながら、ものすごい勢いで林道を下る。二人ともめちゃくちゃ速い。吹っ飛ぶんじゃないかというくらい、ものすごい勢いで岩や倒木を避けて突っ込んでいく。そのままCP17を取って、林道を抜け舗装路へ。スタート地点のキャンプ場であるCP18に戻ってくる。8:30:15。この時点で3位。後で見て分かったが、この時点で2位との差が6分、4位との差が5分。トランジッションでお互いのチームと会うくらい。

地図読みの難易度が低めな分、凄い接戦が続く。

(続く)