里山アドベンチャー2008 その3(CP5避難小屋〜一ノ倉・谷川岳〜CP9天神平スキー場ー)


CP5に到着した時点で6位。11:20

山を愛する人なら誰もが知っているこのルート。しかし自分はド素人のため、知らなかった。凄まじく美しい景色の連続で、初めてのトレランで走った箱根の稜線上を行った感動を思い出す。

それにしても激しい登りが始まった。
このルート、はるか先を行くチームの後姿が見え、逆にはるか後方から迫り来るチーム見える、とにかく見通しがいい。前後にチームが見えて、どれも当たり前だけれども3人一組のチームで助け合いながら動いている。レースをしているという感じがとてもした。

七ッ小屋山を越えてCP6の蓬ヒュッテに到着。12:20。
順位を一つ上げて5位。その後、武能山を越えて茂倉岳へ。途中4位になったかと思いきやまた追い抜かれたり。さらに後ろからは優勝候補の東龍門が迫ってくるのが良く見える。今から思えば緊張感満点の高速登山レースだが、この辺りが一番自分がダメだった。あまりに気持ちが悪く。レース中に気持ち悪くなる、と言うのはこれまで無かった。一度ARJSの三浦海岸大会の際にあったが、あれは船酔い(シーカヤック)だと思ってた。
が、これまでの数々の経験に基づき考えてみると、多分これは前日にカーボローディングと称して食いすぎているせいではないか、という気がしてきた。

確かに今回は消化に悪い(と知らず)グレープフルーツジュースを導入してみたり、アミノバイタルのようなケミカル系を大量摂取してたけど、そして気持ち悪くなったらそれらを思い浮かべるだけでも気分が悪くなったけど、これまでずっとアミノバイタルも問題なかったわけだし。レース直前まで食い続けたり、そういった部分も良くなかったのかも。とにかくこの辺りの補給の重要性は痛感。


抜きつ抜かれるしながら、CP7茂倉山頂上ではとうとう腰をおろしてしまう。休みたいところだが他のチームメンバーに励まされ、動き出す。しばらく何も補給せず、じっと我慢して上り続けていた甲斐もあってか、そこから先の動きは徐々にスムーズに。急に元気になってくる。ほんと、人間の体は不思議、と思うと同時に、まだまだ自分の体を把握し切れてないことを思い知る。とにかく今回は肉体の生理現象に振り回された。

途中、ずっと併走していたチームを抜き去り、後ろに近づく東龍門を感じつつ、一気にペースを上げる。CP8の谷川岳へ到着。

止まらずに一気に駆け下りる。少しでも後続との差をつけようと必死。タケプーもスミさんも凄まじく速い。ちょうど下山途中の方々もびっくりの速度だったと思う。


15:44にCP9の天神平スキー場へゴール。山岳ステージ終了。