アドベンチャー・レーシング・ジャパン・シリーズ(ARJS) 第一戦 長良川大会  その0 〜前日準備〜


自分にとって今年のアドベンチャーレースは4/12のエクストリームシリーズから始まったが、今年はもう一つ別のアドベンチャーレースに出ることになった。

アドベンチャー・レーシング・ジャパン・シリーズ(ARJS)というシリーズ戦が今年から始まる。これは、日本アドベンチャーレース協会主催で実施され、日本のアドベンチャーレース界の第一人者である田中正人氏が中心となって始まったシリーズ戦。日本のアドベンチャーレース界全体の底上げも目的としていて、初級〜中級レベルのレースを想定しているとのこと。ただし今回参加してみて思ったけれども、これは確実に中級以上。初級では決してない。アドベンチャーレース歴1年の立場から見て、そう思った。この大会の開催はもう一つ目的があって、2010年に日本でアドベンチャーレース世界大会のシリーズ戦が開催される予定らしく、それに向けた意味合いもあるらしい。


昨年の冬、百式というオリエンテーリングの大会会場で、スミさんとタケプーさんに誘われて参戦が決定。「赤い水玉」というチーム名は、

百式という大会で知り合った
百式といえばガンダム
ガンダムといえばシャー
→シャーといえば赤い彗星
→そういえばタケプーさんは赤い水玉の自転車ジャージ(ツールドフランスの山岳セクション王者が着るシャツ)を持っている

ということで、たしか決まった・・・。


事前に発表された参加チームは全部で16チーム。少ないように見えるのだが、タケプーさん、スミさん曰く、いずれも強豪チームばかりが集まっているようで、エクストリームシリーズとかには出てこないようなアドベンチャーレース界の老舗的存在の方や、この業界では有名な人たち、里山アドベンチャー上位入賞者であったり、とにあく凄い人ばかりらしい。もうこの情報を聞くだけで、とにかくワクワクドキドキしていた。上位入賞というよりも、とにかくそういう人たちを見てみたいというか。


この大会、開催日は休日なんだけど、スタートが朝6時。おまけに前日の夕方(つまり平日)に装備チェックとかブリーフィング。明らかに仕事してたらやすまなきゃいけない。なかなか普通のひとからみるとちょっとずれてるのかもしれないけど、ただ個人的にはむしろこういう生き方のほうが自然なのだろうと思う。遊びも仕事も分ける必要ないし、両方楽しいものかもしれないし、だからこそ、仕事が理由で遊びが削られることがあるのであれば、遊びが理由で仕事を削る必要もあるのだと思う。世の中、そういう感覚が普通になればいいのにな、とも少し思ったりして。


ということで、28日の朝6:30にタケプーさんが車で迎えに来てくれる。そのままスミさん、あとTEAM阿闍梨として出場するマドカさんもお迎えし4人で出発。行きはタケプーさんがお気に入りの高速サービスエリアにしばしば止まる。まだ出発したばかりなのに、海老名、富士川浜名湖、とストップするサービスエリアは決まっていた・・・。なぜかよくソフトクリームを食べる。富士川からみた富士山の風景が不思議で、中腹あたりが雲に覆われていて、頂上部分だけが空に浮いていた。それをみて、「高いなー」と当たり前の発言をしていた。


東名、名神東海北陸自動車道、と通って美並インターで降り、まずは宿泊場所の粥川バンガローへいき、そこでチェックインをしてから現地の集合場所、リバーベース長良川についたのが16時頃。そこで準備して装備チェック。
今回は牽引棒*1の準備をしてきた。結局この装置、MTBセクション開始早々に大破してしまったのだけれども・・・・(詳細追って)。

装備チェック後は、18時からブリーフィング。田中さんから今回の大会趣旨の説明があった後、コースディレクターの原人さんこと高梨さん(2005年伊豆アドベンチャーレース優勝)より地図を6枚配られ、それをベースに一つずつチェックポイントやトランジット(ラフティングとかMTBとか各セクション間のつなぎ)の説明がなされる。6枚も地図が配られるのは初めてだし、これだけじっくりしっかりグリーフィングを受けるのも初めてだったが、前日に地図を配ってきちんと時間をかけてやる意味が良くわかった。各チーム事前にしっかりと地図を読み込んで、ルートの検討をした上でレースに臨む。地図上だけではわかりにくい部分については、複数選択肢を用意しておき、あとは現地で臨機応変に対応できるように態勢を整えておく。静かにブリーフィングを聴き、そのあとはラフティングの安全確保のためのブリーフィングを、前チームが静かに真剣に聞いている雰囲気から、静かながら各チームの闘志が感じられる瞬間。明らかにコレまでやってきたアドベンチャーレースとは違う雰囲気で、勿論みんな「楽しみましょう」というノリではあるんだけれども、勝負に対する強い思いというものが自然と感じられる緊張感もなんとも言えず良かった。


ブリーフィング終了後、ラーメン屋に食事をしにいき、バンガローへ戻る。食事中もバンガローでも地図読みをしつつ、ルート選択を検討。この時点でも、かなり勉強になった。地図を見ながら尾根道を予測したり、鉄塔がここにあるということは道が近くにあるはずとか、チェックポイントの位置が少しずれているのであればここに沢道がるはずだ、とか。そんなこんなでディスカッションをしながら翌朝4時起きとうことで12時前には寝る。バンガローはTEAM阿闍梨と一緒に泊まる。村越先生とも初対面。行動食ということでサラミをナイフでカットしていたのが印象的だった。


日中は暑いとうので油断していたが、夜は凄まじく寒かった。。。


(続く・・・)

*1:アドベンチャーレースでは男女混成3人1組で行うレースなので、自転車のぼりを進むときに速い人が遅い人を引っ張るために自転車のサドル部分にヒモを取り付け、それで牽引したりする。ヒモが後輪に巻き込まれないようにするために、サドル下からは筒を伸ばし、その中に紐を通すスタイルが主流らしい。