エクストリーム尾瀬桧枝岐大会 その1

今年は夏まで名古屋にいるので、さすがに福島の奥地は無理かなと思っていた、エクストリームシリーズの第3戦、尾瀬桧枝岐大会。
しかし、たまたまMTBをいつも見ていただいている師匠タモツさんとゴンタさんのお二人から、中国に旅立つ直前にお誘いを受ける。これまでも経験のある強い人たちと一緒にレースに出ることで色々と学んできたことも思い出し、中国から帰国後に一緒に出たいと申し出た。チーム名は赤井水玉+フィルしゃこで、赤しゃこ。

金曜の夜、大雨が降る中、輪行バックにMTBつめてデカバックに荷物をつめて新幹線で那須塩原へ。そこでタモツさんカーにピックアップしてもらい、尾瀬桧枝岐へ向かう。雨はやむ様子は無い中でテントを立てて、しばし休息。

翌朝、奇跡的に雨が上がっていた。
山の天気は本当に読めない。

今回のレースは序盤トレッキング、その後街中オリエン、そしてMTBセクション。こう書くとシンプルなんだけど、これまでのエクストリームの中では結構なトレイルを言ったり、藪もこいで、なかなかレベルの高い、楽しいレースだった。

最初のトレッキングでは、最初の取り付きの道がわからなかったけど何とか修正して取り付き、尾根に登ってポイントを確保。その後も何度かミスもしつつ、うまい具合に修正もできて、前に進む。基本地図読みはタモツさんのほうがそのスピード、判断力等すべてにおいて上。特に地形を見て現在地把握をする感覚は勉強になる。自分も最後尾からついていきながら地図をトレースして、時に修正。それがうまくいくときもあったりして、そこそこ貢献はできたかと思う。前半を終えた段階で8位。

その後尾瀬桧枝岐名物の、村内オリエンテーリング。毎年恒例の岩魚つかみ取りもして、満喫。なぜか若干順位を上げる。ここからMTB へ。さすがMTBセクションはタモツさんの凄まじい脚力に驚き。牽引してるのに速いし、フォームとか間近で見ながら進んでいると、本当に勉強になる。一つ目の山はさらっととって、二つ目、最後の山へ。林道を上までいって、途中から担ぎでトレイルを入っていきCP17を取る。ここで2位以下が団子状態でたまっていた。沢をつめていくルートは藪が濃く、かといって他に道も無いようで、迷う中、われらが赤しゃこは藪に入っていくことに。他のチームも続く。
久しぶりに完全な藪斜面をMTB担いで登った。大体120mアップ。

途中k4さんと遭遇。なんと鎖骨が折れてるかもしれないと!(実際、折れていた)
しかも、その体でMTB担いで登ってる。かつ速いし!!完全に超人でした。

途中出てきた尾根に対して右側をまくような幹事で我々は登っていく、ここで完全に複数チームばらけた。自分の反省点なのだが、こういう終盤の局面で、かつ自分以外に地図読めるメンバーがいるとどうしても頼ってしまい、結果的に読んでないということが多い。これはこの大会だけではなく、他のレースでも何回かあった。毎回反省するんだけど、どうしてもそこで弱さが出てしまう。地図は常に自分の問題だと思って読み続けないといけない。大体がわからなくなってスピードが追いつかず、そのまま進んでしまうということが多いのだけれども。
あと、地図を読む上ではいろんな要素を根拠に進めるわけだが、その中でも信憑性が高いものと低いもの、この辺もきちんと頭に入れて、複眼的に考えなければいけない。方位、高度計、周囲の地形、地図の地形図、地図上の道・・・・
高度計と地図上の道、これは思いのほかずれる可能性が高い。目の前の地形、方位、これは嘘のつきようがない。地図上の地形もよほどのことがない限り正しいはず。若干乱暴だけど、やはり周辺の地形と地図上の地形図を比較してどこにいるか、道とかは当てにせず、考えられるようになると一段上のレベルにいける気がする。しかしこの壁は高い。

この担ぎセクションで一気に前へ出た。キワミも抜いて2位に浮上し、そのままゴールへ!!
最後の最後でどんでん返し、総合2位、男女ミックスでなんと優勝という結末!


結果的に、自分はついていっただけだったけど、ここ最近のレースではあまりいいところがなかったので、よい結果が出たのが満足。
何気にエクストリームで上位に入れたのは初めてかも。

思い返せば、アドベンチャーレースをはじめたのは、2006年の奥大井大会
まさか同じ大会で優勝できるようになるとは全く思いもしなかったなー。

あと今回のレースの裏の目標は「攣らないこと」だった。ここ最近、那珂川でも中国でもつい後半に足を攣ってしまうくせのようなものが出てきてしまってたので。
結果的に、全体を通して8割くらいのパワーで無理せず進み、そのおかげで最後の薮担ぎ上げの場面でも足がもち、攣らずにすんだ。
余裕ができると地図も読めるし、補給もちゃんと取れる。
結局はそういうペース配分が非常に大事なんだなーということがわかったのも収穫。


毎年恒例のBBQでは若干飲みすぎ、たもつさん&ごんたさんにご迷惑をおかけしましたが、とにかく楽しかったー&腹いっぱいでした。
レース終了後のこうした選手同士の交流が、何よりもスポーツの醍醐味。あのCPは難しかったとか、どういうルートいったのかとか、話は尽きず。