「中国宁海亚洲山地户外运动挑战赛/ Asia Mountain Outdoor Quest」 その0

朝の7時。
初めての中部国際空港

JL883便の出発時刻が09:10だったので、その2時間前に到着するためには名古屋駅を06:07発の名鉄に乗らないといけない。そうなると家を出るのが05:30。こうやって逆算していくと、起きるのは遅くても05:00か。

中部国際空港は、電車を降りてからチェックインカウンターまでカートに荷物を載せたままいけた。成田ばかり経験してた身としてはこれは便利。成田に比べたらはるかに人も少ないし、カウンターもガラガラ。ついでに自分たちが乗った上海浦東行きの飛行機も空席が目立った。週の半ばの朝一の便のせいかもしれないけど、とにかくすべてが快適な空港だった。


今回、日ごろから良く走ってる仲間のケイちゃんから回ってきた縁で、急遽中国で開催されるアドベンチャーレースに参加することになった。当然、海外で開催されるレースに参加する事自体が初めて。4人制のアドベンチャーレースも初めて。

4月20日の昼間に電話が突然かかってきて、話が急に進んだ。日程を言われた5/19-21は今のところ大きな予定も無いのを確認。その場で即答、「是非出ましょう!」と答えた。

この時点で、自分の中で「海外レース」という文字のインパクトはあったけど、感覚としてはそこまで特別な思いっきりとかは無かった。むしろ国内でいつも参加してるアドベンチャーレース(エクストリームとかARJS、里アドとか)に出るノリの延長に近かった。大して何も不安を抱かずに。いつも一緒に遊んでるメンバーだったということもあったし、そういったいろんな要因もあって即答だったのだと思うけど、実際行ってみて思うのは、そのノリで判断して正解だった。色々と深く考えすぎると不安要素の方が確実にたくさん出てくるし、そうすると事前予測が不可能な、出ないと知り得ないし体感できない多くのチャンスを逃してしまう。今回のレースを通じて、この点は本当に強く感じた。


出場経験のあるチームのメンバーや関係者から、食料はできるだけ日本から持って行った方がいいと言われていたので、ジェル系を中心に買い込み持っていった。これが結構な重量になったけど、確実に現地で入手不可能なものなのでしょうがない。他にもおにぎり6個とパン2個、カップ麺2個も買っていったけど、こちらは結局半分も消費しなかった。まあ保険だと思うしかないかな。

自転車の航空輸送も初の試みだったので、これが結構ナーバスになった。
まず、東京組のほうでケイちゃんがJALに確認したところ、3辺300cmまでOKと聞いていたので、同じJALだし問題ないだろうと思ってたら大間違い。名古屋発は成田発より機体が小さいので130cm以内といわれてしまう。これで結構焦ってしまったが、貨物スペースを確保できるかJAL側に確認を取ってもらい最終的にはOK。結果的に総重量も20kgを超えなかったので、超過料金も取られなかった。航空会社が同じであっても機体の大きさが違う場合もあるので個別に聞く、これは鉄則。他の航空会社がどうかわからないけど、JALはかなりフレキシブルに対応してくれる、そんな印象だった。また自分の自転車が10kgと言うことも判明。

梱包も結果的にそこまで複雑にしなくても大丈夫と言うことがわかった。今回やったことは以下の通り。

・基本は、いつもどおりの輪行袋に前後輪外して入れる。
・後輪ディレーラーは外す。ワイヤーは繋いだままで、後輪のフレームの隙間に挟み込んで保護。
・チェーンは外しやすいように脱着可能なコマをいれる
・ブレーキ、ディレーラーの周りはタオルで包んでエアキャップ、他もぶつかりそうな部分はエアキャップでグルグル巻き。スポークの部分はダンボールをかぶせる

そんな程度で十分だった。

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上海には10:45に到着。他のメンバーは12:00頃到着予定。
出発前、到着後はどういう手順で進むのか、実は誰もわかってなかった。そもそも会場の寧波に上海からどうやっていくのか。自分がかなり慎重な正確なのは自分でもわかってるんだけど、なぜか他のメンバーは余りその点に関して不安は無かったようで、「まあ到着すれば誰かいるよ」と言ってた・・・。で、実際にいたからびっくり。

joyさんという英語を流暢に話せる中国人スタッフに連れられ、とりあえず自分の荷物をバスに積み、他の仲間の到着を待つ。joyさんはアメリカに留学中なのだが夏休みで帰ってきてるとのこと。まだ5月なのにもう夏休みなんだ。

他のメンバーと合流し、昼を食べて(主催者がすべて負担!!)、バスに乗って会場の町へ向う。これが結構長かった。揚子江を渡って対岸にわたる道路がめちゃくちゃ長かった。結局4時間弱かけて会場に到着。早速ディナー会場に入ったら、他のチームはすべてそろってた。

同じテーブルになったのが台湾のデュアスロンチーム。見るからに肉体が鍛え上げられていて強そう。今回、我々以外の14チームはすべて中国チーム。ノースフェイスのチームもいれば、体育大学系のいかにもセミプロな集団もいる。

食事もそこそこに、我々は自転車を組みに部屋へ。急いで自転車を組んで準備を整えてブリーフィングへ。すべて中国語だったけど、日本語ができる李さんが通訳してくれる。今回のレース参戦の機会も、彼がアレンジしてくれた。色々と細かいポイントはあったけど、とに書く今回のレースには地図読みがいらない。とにかく、赤いリボンと→が書いてある方向に向って進んでいく、そんな完全パワーレースであることが判明。

とりあえず部屋に帰り、各トランジットに送られる箱に入れるものを準備し、皆で明日のレースのイメージをつくり、就寝。


ようやくレースに向けて、気持ちが高ぶってきた。


(続く)