東京マラソン2008

ほんと、「なんとか」完走。
正直、40キロ以降は相当きつかった。

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5km 27:45
10km 51:56 24:11(LAP)
15km 1:16:30 23:14
20km 1:39:44 23:14
25km 2:02:56 23:12
30km 2:27:12 24:16
35km 2:51:33 24:21
40km 3:15:53 24:20

FIN 3:27:04

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タイムは1時間27分。スタートはBゾーンだったので、号砲から2分位でスタートライン通過。紙吹雪が降る中、祝祭感一杯の雰囲気。石原都知事に手を振りながら、周りのランナーと奇声を上げながら駆け抜ける。


結果としてほぼ一定のペースで走れたが、理想としては35km過ぎ位からもう少し上げたかった。が、結局あげられず。走りこみ不足とはこういうことなのか、と実感。
前半の20km位は意識的にセーブしたのだが、日比谷公園の10kmを過ぎてから品川の折り返しを経て銀座に至る20kmは、長い直線で前の見通しもよく、若干スピードがでた。その後修正して抑え気味にするが、もうその後は上がらず。


ラソンでもエネルギー切れと言うものがあることを実感。
浅草までの途中で、パワー切れを感じた。今回は、アミノバイタルの小袋をランパンに挟んだだけだったので、この浅草までの往復で、バナナ、レーズン、アンパンを食べる。さらに沿道の人が出してくれたチョコレートやカステラみたいなケーキも食べる。ようやく空腹感がやわらぐ。


仮装して走ってる人や(バニーガールにさらっと抜かれたり、ビカチュウがやたら速かったり)、集団で一列に並んでパラパラみたいな踊りをしながら走ってたり。昨年5月に出た箱根トレイルのような祝祭感が満載で、運営側のボランティアの質の高さが際立つ。正直、感動の連続で、何よりも、精神面でそういった人たちに後押しされる。今回はオレンジ色の応援団が至る所にいた。互いに知らないけど、着ているシャツを目印に、みんなこちらに向かって応援してくれる。ほんと途切れることなくゴールまで。


35km過ぎ辺りからは、足の裏からハムストリングス辺りまで全部痛く、呼吸は苦しくないんだけど、足が言うことを聞かない。とにかく腕を振って走る。沿道の人とよくわからないけど、ハイタッチしたり、名称不明な柑橘系の果実をもらったり、そのゴミを積極的に受け取ってもらったりする。肉体的な限界は、精神の高揚で幾分カバーできるというのをマラソンでも実感。肉体と精神のバランスが大切な上に、恐らくそれらが互いに高めあうベクトルに働くようにもって行くことが、結果的にパフォーマンスを上げる、続けさせるところに繋がっていくのだろう。それが逆だとドンドンテンションも下がり、足も動かなくなる。そしてやめたくなる。


これほど人にインパクトを与える企画は、ほかに無いのではないか。
単なるマラソン大会なんだけれども、その参加規模や国際性、トップレベルの選考会と市民マラソンとが同時に開催されている点。東京のど真ん中を相当な労力を持って規制するだけの覚悟も大きいし、連動して周辺でも盛り上げイベントが展開。正直マラソンとは何の関係もない太鼓のパフォーマンスや市民カラオケ大会みたいなものだったけど、でも運動しているときは、なぜか音に敏感に反応する、というか聞くと盛り上がってくる。沿道には食べ物を持って差し出してくれる方々。大げさに言うと、万博のようなイベントで、市民が参加して好き勝手してそれぞれが自己満足して帰っていくという類のイベントを超えて、個人個人がそれぞれの思いを持って参加しつつも、同時になんとなくの一体感を共有できる辺りに、「超える」と感じる部分があるのかもしれない。規模はぐっと落ちるが、トレイルやアドベンチャーのイベントも、マニアックな中にもそこに価値を見出す一体感のようなものがある気がする。



ラソンはトレイルのための走力向上練習と位置付けていたけど、実際やってみると、走り続ける辛さや、それに伴う内蔵全般への負荷、ある程度のスピードが求められる点など、違う難しさを知った。深いものだった。より速く走りたい欲求もやはりあるし、そのためには練習と計算とその通りに走る忍耐とが必要で、人としての総合能力を求められる気もした。

そんなわけで、マラソンは楽しい。
年内の目標は3時間10分台前半。

春くらいにまた出ようかな。