ハセツネへの道 その5 レース終了、その後


レースが終わって数日が経った。

直後の日曜夜や月曜は、全身打撲のように痛く、下半身はもちろんのこと、何故か上半身の肩まわりも激しく痛かった*1。ただ今回は、本当に動けないというほどまで故障してしまったというのはなく、いつも通りに足の爪がはげかけて、左膝の内側が痛み*2、そして筋肉痛があるくらいだった。これもきっと、靴とかギアや補給関係のおかげだと思う。箱根から始まったトレイルも、徐々に学びながら楽しめるようになってきてる。
単に走るだけでも、自然の道を駆け抜けるトレイルランは十分楽しめるのだが、やはりギア関係や補給の知識が少しでもあるほうが、より快適に、より長く楽しめる。
筋肉痛は動かした方がいいと言われたので、逆に動かしてたことでも大分収まる。


レース直後や、やってる最中は、また絶対に出たい、といった考えは、正直全くでてこなかった。出たくないというわけではないんだけど、箱根とか他のトレイルレースと比べても、明らかに別格、というか違っていたから。確かにコースの中での登りのきつさとか、トレイルの険しさというのは箱根の方があった気がする。これは他の人も言っていた。制限時間も55キロを14時間だから、ハセツネの71.5キロを24時間よりもキツイかも。ただ箱根や他の距離が短いレースは、全体としてイベント感がを結構感じた。それがいいんだけれども。
一方でハセツネに関しては「修行」という表現を友人がしていたが、まさにそんな感じだった。なんというかまず精神面で色々ときた上で、肉体疲労などが出てくるという順番。特に前半なんかは、結構走っていながら、あと8時間ははしるんだなー、とか考えてしまうと、気がめいったりするし。加えて夜間走行。当たり前だけど景色は見えない。ライト付けながら障害を越えながら走るのでたまにつまずくし、危険はある。まさにそんな感じなので、本当にこれは「戦い」感がすごくあった。
でも、今となって思い返してみると、そうしたこと全てが、日常生活を過ごす中では決して体験できない非日常であり、それこそが自分がトレイルランに求めている要素なんだな、と感じたりして。精神的な辛さと、それによる自分の中での対話とか、あり得ない筋肉痛とか、自己判断での様々な装備品とか、そうした一つ一つの要素も、わかりにくいけど自分にとってのイベント性はあるわけで。そう考えると、やっぱり同じなのかな、とも。
まぁ、ただ終わってから真っ先に友人には、「これだけは気軽に誘えないかも」と伝えたんだけど。

毎回感じている感覚というか感想というか、そういうのを何とか伝えたいと思うんだが、自分の表現力の無さの故か、あるいはそういうものなのかわからないけど、あまりうまく伝わらないなー、と言う感じがする。今回はとにかく道中感じたこととか、一部はメモを取ったりしながら走って、帰ってきてからもとにかくそれを吐き出す感じで一気に書いてみた。平日帰ってきて、夜、日本酒の力も借りたりしながら勢いよく。なのであんまり読んでて読みやすい感じじゃないかも。でもまあ、自分にとっての記録ということで、出来るだけ多く残しておければと思った。


とにかく、最後まで読んでくださった方々(大体だれかわかるんだけど・・)、ありがとうございました。また、明るい時間帯にゆっくり走りましょう。


ということで、また来年もハセツネ出たいと思います。

*1:ちいさなリュックを担いでただけなんだけど

*2:この痛みが結構長引いてて、ちょっと怖くなってきた