遊ぶことに意味は要らない・屋形船で隅田川・芸者2人幇間1人


確かSさんの壮行会をKという職場近くの居酒屋でやり、平日にもかかわらずその後、赤坂見附方面へフラフラと歩きながら結構な時間まで楽しんだ夜、屋形船って一回乗ってみたいという話が出たようなかすかな記憶が。そこから先輩のMさんと一緒に、といっても後半はほぼ全面的にMさん主導で、屋形船の企画が始まった。自分は、夏だし一度くらい屋形船で宴会とかやってみたいな、程度の覚悟だったのだが、「どうせやるなら芸者遊びをしたい」とMさんは言う。
そもそも芸者と屋形船が結び付くものであることさえも知らなかったし、幇間(ホウカン)って何のことかさえも知らなかった。屋形船に乗るだけでも結構な金額なので果たして呼べるかどうか正直分からなかったが、ここからの展開が凄かった。
結局最終的には50人以上の方が集まり、管理職以上の方々には多めに出していただくことで、なんと芸者さん2名と幇間さん1名を呼ぶことに成功。目標を立てて、それをしかり勝ち取る力強さに驚きつつ、尊敬。これこそ現場力。まだまだ自分の力不足を感じつつ、前日に近所の西友で甚平を買い、相当盛り上がり、当日に備える。


もちろん屋形船での宴会は、それはそれで、職場の上から下まで50名以上の参加者が集まるものとして面白かったと思うが、やはりお台場のフジテレビ前で船を止めてからの約1時間、芸者さんの踊りと幇間さんのトーク、この経験が今回のイベントの全てに近かった。
芸者さんたちが自分の目の前で自分達だけのために舞い、幇間さんも相手の客層をそれまでの時間でリサーチした上で、持ちネタを披露。
完全オーダーメードの芸者遊びの1時間は決して1人や2人では出来ないし、同様の関心を持つ多くの同僚と一緒だったからこそ経験できたものだと思う。


参加者の一人からは、「タイミングが合えば海外からの招へい者を連れてきてもいいね」とも。やはり自分が経験したことが無ければこの「遊び」の楽しさは説明できないし分からない。
たまたま、以前自分がバルセロナでお世話になっていた研修先から、交換で日本へ研修に来ていたGさんからも「行ってみて、色々な話をして、後になって気づいた。自分はかなりラッキーなんだと。」という言葉があった。確かに、この楽しさを多くの日本人が知っているか?


これからもまた別の遊びを。
もちろん自分が楽しむことを第一に。


多くの、一緒に楽しむことができた参加者に感謝。