奥多摩大会への道 その4 地図マスターとの出会い、川原での野宿、高麗トレイル練習


(前日の続きから)

その時、奇跡が起きた。

飯能のネットカフェで相棒と二人で地図を探す。
彼は国土地理院のサイトで1/25,000の地図を見つけ出し、何とか打ち出せないか探っていた。隣で同サイトを見ていたところ、地図販売店リストが載っていて飯能にもどうやら3軒あることが判明。
既に23時近かったがダメもとで電話。なんと出る。家族経営のような書店だろうから家の電話に繋がったんだと思う。

先ほど飯能に来たんだが、明日の朝からこの辺の山を走りたいと思ってる。
オリエンテーリングの練習をしたいので、どうしても1/25,000の地形図が必要であり探していた。国土地理院のサイトからお店の名前を知って電話した。

そんなことをだめもとで話してみると、

分かった。うちでも国土地理院の地図を扱っている。ただし在庫があるか分からないので調べてみるから、10分後にもう一度電話しろ。とりあえずから下に降りて調べてみる。

と言われた。

奇跡。

10分後に電話すると、在庫があるので来い、と。
その際、ネットカフェから店までの行きかたを聞いてみたところ、

そこから南の方角へ進んで、信号の交差点を西へ進み、一つ目の交差点の南東の角

という指示が。

もしやと思ったが、どうやらマスターは昔地図を作る仕事をしていたらし。
普通だったらこの時間に店を開けたりはしないんだが、地形図が欲しいというとても珍しい客だったので、特別に開けてくれたとのこと。

最近では精度の高い地図もたくさん出ていて、この地形図を購入する客は本当に減っているらしい。しかし、通常の地図では省略されてしまうような記号や線には、本当に深い意味があるんだと言うことも教えてくれた。
きっとマスターの場合、あの地形図を見ればそのサイトが立体的に浮かび上がってくるんだろう。

地図マスターとの奇跡的な出会いのお陰で、地図読み練習が可能になった(というか、前もって用意しとけという話だけど)。


夜が川原でテント。
昼は暖かかったけど、さすがにフライ無しでは寒すぎた。彼は凍えそうだったが、こっちも寒いので寝続ける。


朝は7:30にもう一人と合流し、8時から11時前くらいまで高麗のオリエンテーリングコースを回る。

コレをやったくらいで完全とまではいかないが、地図を元にコンパスの使い方や、いかに自分の感覚が怪しいか(つまり地図は正しいか)ということを学ぶ。


昼前に帰り、シャワーを浴びてから夕方は新宿のジムで軽く走る。