親父とこいのぼり。


今日はこどもの日。高速道路のパーキングには、ポールに絡まったこいのぼり多数。


奇跡的に絶妙なタイミングで養老を出発したおかげで、予測された渋滞が横浜青葉で始まりかけたところで、通過した。実家への道中に家に寄ってもらい、買い込んだ物たちを運び込む。



久しぶりの親父と二人旅。基本的には親父が運転。それを望むならばそうするのがある程度大人になった子の役目。かなり久しぶりに親父の顔をまじまじと見る機会があったが、びっくりするほど老けていた。髪の毛はふさふさしているのだけど、それでもなんとなく元気が無いし、何しろ真っ白だし。昔はもう少し黒かった気がする。


さすがに祖母は結構ぼけていた。ただ、足腰と口はかなり達者で90目前なのに小走りする。びっくりかつドキドキ。親父の名前を何度も間違い、僕の名前は一度も発せず。でも「ダメだわ、もうボケちゃって」と自分でいている辺りがなんだかうれしかった。


車でがーっと行って、到着後飯を食って寝て、翌朝墓参りして帰る、それだけの2日間だけど、まあこれが毎回なので。


親父は決して何かを欲したり、求めたりしない。自分が何歳のときにだって、誕生日とか何か贈ろうとしても、決して何かをほしいと言わなかった。


お金がもったいないと。


普通子供のそうした好意をありがたがって、なんか言うだろうと思うものだけど、長年観察していて気づいたが、本当に何もいらない模様。


でも、自分の生まれ育った田舎に、息子を連れて一緒に帰る、これは唯一といっていい親父が喜ぶ行為なんじゃないかな、と、大分大人になって思うようになった。もちろんそんなそぶりは微塵も見せないが。


まあこの世代の親父はそんなものなのかな。



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車中6時間の鬱憤を晴らすために中目黒へ行ってしまう。

タイタニックを見れるとは思いもしなかった。満足。

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オオガキは大好評でよかった。