03 アメリカという国の本質を高速道路のSAで見せつけられる


午前中に出て地下鉄でスミソニアンへ。

フリーア美術館で東洋美術を見て、ハーシュホーン美術館で現代美術を見たら相当疲れた。
フリーアはひんやりとした静けさの中でゆっくりと鑑賞が出来てよい。ハーシュホーンではウルフギャング・ティルマンスの個展がやっていた。

ナショナルギャラリーは非常に広くて到底すべては見切れず。でも一日いても飽きないようないい場所だった。
それにしても、暑い。


夕方のバスでNYへ。


途中サービスエリアに寄った。時間は19時過ぎ。何も食べずに出発したので、何かつまみたいなと思って中に入ったらびっくり、というかショックを受ける。
スターバックスバーガーキング、チェーンのチキン屋の3店舗のみ。コンビニは2軒あったが、食べ物系は甘そうなパンか(というかケーキ)、スナック菓子、チョコレートのみ。これだけ種類がたくさんあるのに、すべてがファットフードだった。

しばし呆然とする中、左側にお店がずらりと並び、右側にはテーブル席が広がる。そこで無邪気にむさぼりつく小学生くらいの女の子。既に食が体形に反映され始めている。

マックを食べ過ぎて太ったから賠償しろとかいうような訴訟が昔あった気がするが、「何を馬鹿なこと言ってるんだ」と個人的には思ってた。自己責任だろ、と。
しかしこの状況を見て、特に子供にとっては本当に選択肢が無いんだな、ということを痛感し、少し理解できた。
大人でさえ、本当にこういう所に来ると選択肢が無い。


友達いわく、地方都市に行けば行くほど悲惨だよ、とも。
郊外ではこんな風景が当たり前らしい。


そんなことを考えて見ていたら、もちろん食欲がわくはずも無く、何も食べずにバスに戻った。


アメリカってなんだ?、を垣間見た瞬間。
夜は韓国料理屋で軽く食って寝る。