60 リスボン3

朝はトラムの停留所で待ち合わせ。昨日とうって変わって雨のリスボア。一度傘を取りに帰ってからトラムに乗って朝食を食べにChiadoへ向かう。今朝はRoyale Café(www.royalcafe.com)で朝食。到着と同時にシェフも到着。

その後歩いてMuseu Do Chiado(www.museudochiado-ipmuseus.pt)へ。日曜日の午前中だったので無料で観れた。

トラムを乗り継いでMuseu Nacional de Arte Antiga(www.ipmuseus.pt)へ。ここには日本の屏風がある。ポルトガル語では屏風のことをbiomboというらしい。いい美術館だった。帰り際にYORK HOUSE(www.yorkhouselisboa.com)というホテルをみる。久しぶりに泊まってみたいと感じたホテルだった。外部からは分からないのだが、樹木で覆われた中庭が静かで心地よい。その後は、またトラムで川沿いを行く。

CCB(Centro Cultural de Blem www.ccb.pt)という現代美術センターへ行き、昼食をとる。ここは同時に4つの展示が開催できるほど広く、また演劇等も開かれている。ここではCandida Hoferというドイツ人写真家がポルトガルの風景を取った”Em Portugal”を観る。他にもいくつか写真展を見て、最後の締め、Mosteiro dos Jeronimosへ。世界遺産に指定されている元修道院のこの建物は、内部の聖堂部分もいいのだが何よりも中庭を囲む回廊がよかった。

その後友人の妹の旦那さんが車で迎えに来てくれた。そのまま彼らの家へ行き、お茶をする。
彼らの家は19世紀後半頃建てられた近代的なアパートメント。この国は、比較的古いものも残っている一方で、同時にこうした近代建築遺産に対しても、きちんと規制をかけて簡単に壊したり出来ないようにしている。
ドアノブ一つとっても昔のままで、窓の開閉の際に使用する金具や、扉の収まりに関しても非常に微妙で繊細な仕掛けがされていて、それらを大事にきれいに使い続けている彼らの生き方に対する考え方が伝わってくる。日本でも昔の障子なんかは戸と戸があたる部分は凹と凸がはまるように仕上げられていたが、それと同じような収まり方を、ここの扉もしていた。


妹さんは無印(こっちではMUJI)の大ファンだった。何故ポルトガルには無いのかと怒っていた。
こっちの人は、美意識が他のヨーロッパ人のように派手じゃないので受ける気がする。


空港まで送ってもらい、20:30の飛行機で帰る。
本当に何から何まで最高のもてなしを受けた。