01 出発

出発の前日に職場で大きな仕事があったため、それまではほとんど行く準備が出来ず、結局準備が終わったのは朝の5時すぎだった。久々に風呂にお湯をためてじっくり浸かってみた。

今日から来年の2月12日まで、バルセロナでの研修に行くことになった。

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こんなに長期で海外に行くのは初めてなので、何を持っていけばよいのか良く分からない。多少何かがなくても何とかなるだろうとは思いながら、特に日本語で書かれたスペイン語教材関係はさすがに向こうでは手に入らないだろうから多めに入れてみたりした。

朝は7時過ぎに新宿発の成田エクスプレスに乗るために、6時過ぎに家を出る。スーツケースが非常に重く、駅までいつもの倍の時間がかかった。大江戸線のホームへ行ってみると、なんと人身事故で電車がストップ中。復旧の目処なしとのことなので急いで別ルートへ。重いスーツケースを抱えながら。本気で間に合わないかもしれないと思ったが、電車のタイミングや降りた目の前にエスカレーターがあったりと幸運も重なり、出発ぎりぎりで間に合う。そのまま熟睡。

気がついたら成田空港についていた。こんなに(体感時間的に)早く成田空港に着いたのも初。
チェックインカウンターでは予想通り荷物の重量超過。1kg超過で7,000円もかかる。

そんなことをしてたら時間がなくなり、とにかくせんべいを2箱お土産に買い、一応ガイドブックもツタヤで買って、出国ゲートへ。

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機中もほぼずっと寝ていて、これまたあっという間に着いた。機内では2本映画を見た(オンデマンド)。1本目は何を見たのかも忘れたが、2本目は渡辺謙が広告代理店でバリバリ働く部長の役なんだけど、ある日突然アルツハイマーを宣告され、最後には自分の奥さんの名前も忘れちゃう、そんな話。チューリッヒ国際空港に着く際、10分ほど上空で待たされて飛行機が旋回していた。ふと、この間たまたまテレビで見た映画を思い出した。
乗り換え時にバルセロナ行きの飛行機にチェックインし、定刻通り現地時間の19時すぎに到着。結局移動に16時間かかったことになる。

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この日はMARKETというホテルに泊まる。ホテル相場が急上昇中のバルセロナで、一泊朝食付きで80EUR、かつ市内中心部(サン・アントニ市場のすぐ近く)という最高の条件。経営者が中国好きらしく、いたるところに毛先生の肖像ががあったりするんだけど、非常にきれいだし広々とした部屋でよかった。水とりんごの無料サービス有り。

ガイドブックとかインターネットのホテル案内サービスには乗っていなくても、小規模でいい雰囲気の宿は結構ある模様(このホテルも1階のレストランがメインのようで、夜は超満員だった。部屋は2フロアのみ)。
http://www.markethotel.co.es

そのまま二人と一緒に夕食を食べに出る。周辺をぶらぶら歩きながら、バルセロナの人は夕食は22時ころに食べると聞く。まだ8時過ぎだったのでお店もそんなに人は入っていなかった。Can Cargoletという店に入る。カタルーニャ料理のお店で、パン、ソーセージ、焼き野菜、そしてカタツムリを食べた(Cargoletはカタルーニャ語で「かたつむり」という意味)。パンに生のにんにくをこすりつけて、トマトもこすり付けて食べた。トマトは食べるのではなくこすり付けて汁をパンにつける。これにオリーブオイルや塩をかけて食べる。にんにくは少しでも強い香りがして、非常においしかった。